2021 成長への展望

オルガノ社長?内倉昌樹さん 攻めのDXと技術の付加価値が基盤

 --新型コロナウイルスの影響は

 「昨年は年頭あいさつで、社員に2020年は海外も国内も経済が上向き、21年3月期で過去最高の売上高1000億円を目指し、全社挙げて成長していこうと前向きなトーンで話した。しかし、2月後半からは新型コロナの感染拡大で国内外ともに事業活動が制限され、受注した案件についていかに納期を守るか重い課題を負った1年だった。特に現場を持つ水処理エンジニアリング事業は五里霧中で取り組んだ」

 --売上高1000億円の達成は

 「幸いだったのは半導体市場の活況で電子産業分野向けの需要が落ちなかった。また、主要市場が新型コロナの感染を早めに押さえ込んだ中国、台湾と国内のため、今期は上半期から足元まで受注、売上高が計画線上から少し上振れている。これは無理を強いた社員や取引先の頑張りが下地としてもある。売上高1000億円の達成は、第3波で新型コロナの感染拡大が続くようだと予断は許さないが、達成できそうだ」

 --今年、来期に向けた展望は

 「昨年10月から10年スパンの長期経営計画の見直しに着手し、今年5月頃に『オルガノ2030』にまとめる。総合水処理エンジニアリング会社として、今後どういった事業を柱に、どの地域に力を入れるかを詰めている。新型コロナの問題が解決した後のアフターコロナの時代は世の中が急激に変化し、事業がそれにどう対応していくかが大きな課題になる。対応を間違えれば取り残されてしまう」

 --長期計画の骨格は

 「基盤は4つ固めており、第1にエンジニアリングに付加価値をつけ、これからの時代に合った効率的でグローバルなエンジニアリング事業を推し進める。2つ目はDX(デジタルトランスフォーメーション)の活用で、『攻めのDX』をいかに事業に組み込めるかを探る。3番目は人材の育成で、新しい働き方の導入に取り組みたい。4つ目はSDGs(持続可能な開発目標)を事業にどう反映させるかで、今年の年頭あいさつではこれらを踏まえ、社員に『継続的に成長する企業になろう』と訴えた」

 --ESG(環境?社会?企業統治)など非財務分野への取り組みに関心が高まっている

 「ありがたいことにオルガノはどの事業を取っても社会的価値創造とマッチしている。水を扱うという点で社員は意識せずに『当たり前』の感覚で製品?サービスを提供してきた。今後は会社全体としてこの点を積極的に提案していけるように考えていきたい」

【プロフィル】内倉昌樹 うちくら?まさき 京大院修了。1982年東洋曹達工業(現東ソー)入社。取締役常務執行役員などを経て、2017年6月にオルガノ取締役兼専務執行役員。19年6月から現職。鹿児島県出身。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus